ないものねだり(あるかもしれない)
お客様へ取引に関する
資料不足の連絡で漏れがありました。
この資料不足を指摘することは
とても難しいです。
簡単なレベルであれば、
ディーラーで新車を購入された場合に
支出額=車の価額にはなりません。
明細をみる必要があります。
電子マネーやクレジットカードで
売上が発生した場合に、
口座への入金額=売上高にはなりません。
カード手数料などの内訳の分かる資料、
もしくは決済代行会社の管理画面から調べる必要があります。
現金の入出金という片方の証拠があれば
比較的簡単なのですが、
社長の財布から直接支払われているなど
片方の証拠すらないことも有り得ます。
例えば、
事務所の家賃を口座払いにして、
水道光熱費を現金(社長個人の財布)で
支払ってしまった場合の水道光熱費です。
こうなると
高難易度の推理ゲームの始まりです。
「共有いただいていない
収入や支出はありませんか?」
なんて聞いたところで、
ピンとくる方はほぼいないでしょう。
「法人口座でのお支払いはないようですが、
事務所の水道光熱費の領収書はありますか?」
と具体的に質問する必要があります。
税理士試験の簿記論で
「推定簿記の問題」を学びましたが、
実務の推定簿記は遥かに難しく感じます。
「毎月取引として存在しうる取引を見越計上すること」
なんてことが簿記論の総合問題で問われるようなら
「そんなの探偵試験じゃん!」って言いたくなります。
そう考えると、
簿記論はまだ簡単に思えるので、
8月の本試験、がんばります。
それでは、お疲れ様です。
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