インボイスのジレンマ(ゲーム理論)
こんにちは! 育成社員のマックDです! 今回はインボイス制度について、 益税が消えてしまって不利なのになぜみんな登録するのか を、 ゲーム理論の「 囚人のジレンマ 」を使って説明してみたいと思います。 囚人のジレンマとは 「 お互いが自分の利益を最大限に追求する合理的な選択をした結果、 協力した場合よりも全体として悪い結果に陥ってしまう状況 」 を言います。 さっそく具体的に見ていきましょう! ①左上のマス ここに同じ企業から同じ110万円の仕事を受けている個人事業者Aと個人事業者Bがいます。 ②左下のマス 仮にAだけがインボイス登録すれば、企業は発注先をAに集中させるでしょう。 Aは益税こそなくなりますが、Bの仕事を奪って200万円手に入れます。 ③右下のマス そうなると当然Bは面白くないので、それを回避するためインボイス登録します。 これにより益税はなくなりますが、仕事を奪われる最悪の事態よりはマシでしょう。 するとどうでしょうか? AとBが協力して無登録の状態を維持していれば、 どちらも110万円の利得を得られていたのに、 お互いに自分の利益だけを追い求めた結果、 100万円の利得に減少してしまいました。 これはまさに最初に説明した通りの囚人のジレンマ的な状況です。 思考実験で有名な囚人のジレンマですが、意外と身近な存在だったんですね。 というわけで今回はここまで! これを機に ゲーム理論 に興味を持ってもらえると嬉しいです。 ▼次の記事「企業型DCはやるべき?」 ▼前の記事「東北で触れた人の温かさ」